2009/08/03

映画『A.I.』について熱く語る・・・の巻


maddie はその昔、それはそれは長い間、映画館で働いていた。

大学生の時から働き始め、数年前にその映画館の閉館が決まるまで働いていた。


新しい映画のフィルムが届くと、キズや線が入っていないか、音声に問題はないか等をチェックするために、必ず試写をした。

閉館後の映画館の試写会は楽しかった。


ドアは開けっ放し。

タバコを吸いながら観る。

売れ残りのポップコーンを頬ばり、飲みたいヤツは飲みながら。

どんだけ笑おうが叫ぼうが良いのです。


日本の映画館のお客さんは、コメディーでも声を出して笑わない。

アメリカで映画を見た時には、みんな咽せる程笑いながら観てたぞ。

笑いたい時には笑おうよ。


さて。

今さら大昔に観た映画の話をしようと思う。

2001年公開のスピルバーグ作品『A.I.』だ。


ご覧になった方も多いと思うが、

あんまりいい評判は聞かないんだな〜。

たぶん、最後に出て来た『宇宙人』みたいのでドン引きしたんだと思うんだけど、


ノーン! そこがポイントなのよーっ!


と、maddie は声を高くして言いたいのです。


もう8年も経っているんで、ネタバレもへったくれも無いと思うので、

まだ観てなくて、いまだに楽しみにしている方は、

この先は観てから読んでね。


さて、この『A.I.』。

テーマはズバリ、『愛』です。

『A.I.』・・・ローマ字で読むと・・・『アイ』・・・考え抜かれています。


人間によって作られたロボットのデイヴィッドは、人間と同じように”感情”が入力され、”愛”を求めるロボットである。

”親”に対する無条件の信頼と愛。

どんなに酷い目に遭わされても、彼は2000年後も”母”を愛し続ける。

そして、夢を追い続ける。

その”夢”とは、『いつか”本物”の子供になって、”母”に愛されて一緒に暮らしたい』というもの。


世間一般の意見では、この作品は『ピノキオ』の未来版だとか言われたりしていたけれど、どうもスピルバーグがあのウルウルおめめのハーレー・ジョエルに演じさせたかったのはそんな事じゃない気がしてならない。

maddie の感想は、『これ、実は相当大きなスケールの”愛”についての問題提起である。』!!!


まず、子供は親を選べない!

ニューエイジ思想とか転生輪廻の論理では通用しないけど、でもそれは置いといて、

現実的には子供は親を選べないのであって、然るに、産んだ以上もしくは貰い受けた以上、最高の愛をもって彼等を幸福にする義務と責任があることを忘れてはいけない。


次に、人間がどんどん身の程を忘れてきているということ。

人間様の都合で自然を破壊し、動物の生き方を変え、自然界を”征服”しようとしている。

デイヴィッドも、人間の都合で作られ、人間の都合で不幸を余儀なくされる。

勝手に作っといてメカ狩りされたり。

人間によって作られ、さげすまれ、捨てられ、壊されていくロボットたちの姿。


『”親”が小さい時に愛情をもらえずに育っているから、愛情の与え方が分からない』とかいう言い訳は、もう通用しないと思う。

あらゆるところにヒントが転がってるじゃないか!

自分の心の中にだって、理想の愛の形があるはずだ。


堕落しきった人間の愛なんかより、ロボットにインプットされた純粋な愛の方が尊いのだ。

ロボットの人工知能にインプットされたそのピュアでシンプルな愛。

そこにもう一度目を向けるべきなのではないか?

しかも、インプットしたのは、他でもない人間なのである。


映画の終盤、ヘンテコな知的生命体が出て来て、デイヴィッドの夢を叶える。

ここでドン引きした人が多いけど、maddie は感動しちゃったのよね。


なんでかつーと、彼等は『デイヴィッドが夢見ていた通りの方法』でデイヴィッドの夢を実現させたから!

つまり、『ブルー・フェアリーに願いを叶えてもらう』という、この方法が重要だったわけで、

わざわざ演出をしてまでこの方法をとった。


何が言いたいのかというと、べつにこの知的生命体達は、わざわざそんな面倒くさい事をしなくても、

『おお、我々がその夢を叶えてやろう』とか言って、

さっさと解決することだって出来たのに、何故そうしなかったのか。

それは彼等の、デイヴィッドに対する愛なのだ。

デイヴィッドは、ブルー・フェアリーに願い事をすれば、本物の子供になりたいという夢が叶うと、

2000年余りの間信じ続けてきたのだ。

その信念を大切にしてあげる優しさを持ったこの知的生命体は、”精神的に進化した人類”と見ることはできないか?

人類、こうあるべきなんじゃないの?と。

夢や信条を実現するのは大切だけど、その過程はもっと大切なんである。

とかく安易に目標に飛びついて、簡単に結果を出そうとしがちだけど、

どうやって成し遂げたか、成し遂げられなくても、懸命に過ごしたその時間は決して無駄ではないということ。


人間は勝手に仲間割れして、そこら中で戦争して爆弾落っことしてドッカンドッカンやって火災を起こして空を汚している。

でもね。動物達や森の木々にとって、人間の宗教観とかお金とか便利さなんて知ったこっちゃないんです。

そんな簡単な事も、現代人は忘れてる気がしませんか?




ってな具合に、今さら『A.I.』、すなわち”愛”について熱く語ってみました。ウザイでしょ〜?


なんで”愛”かっつーと、2ヶ月前からウチで暮らしている、捨て猫だったB.J.を育てている時に、どうしたらこの子を幸せにできるかな、と思ったからです。


おしまい!

4 件のコメント:

  1. これはヒッピ〜...
    summer of love

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  2. 初めて投稿いたします。

    私スタートレックのファンなのですが。
    しばらく前、今までのキャストを一新した
    劇場版を観にいきました。

    旧作を知るヒトも知らないヒトも楽しめる内容で
    大満足だったのですが
    ある旧作ネタで、すごくウケた箇所があって
    笑いがとまらなくゲラゲラ笑い転げてたら
    夫婦で来てた2、3列前のオヤジに
    静かにしろと言わんばかりに
    にらまれてしまいました。
    気にせずに笑っていたら
    またにらまれてしまいました。

    マナーが悪いならともかく、
    笑えるところで笑ってたら、にらむってなんだ!
    そんなやつは映画館に来るな!
    家で1人で観てろってんだ!

    と思いました。

    いきなりこんなコメントですいません。

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  3. >sakacky さん

    どもどもー!いらっしゃいませ!
    コメント大歓迎です!

    『館内はお静かに』っていうけれども、
    そんな人がいたら映画楽しめないね。
    ほんと、そういう人は半年後にV買って観てください。

    マディーもひどい目に遭ったことアル!

    ロミ・ジュリ観てたら、
    後ろの席のバカ女が、フツーに電話に出て、
    『元気元気〜!いま?映画館。え?映画館。ムー・ビー・シ・ア・ター!』
    とアホぬかすので、ロビーにお呼出し。
    説教たれてやったワっ!

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  4. >cozy

    なにしろ Summer Of Love に生まれたもんで・・・
    あ〜歳バレる・・・

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